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(5)将来的な課題
ア.混載サービス
コンテナヤードはCFSとの隣接が望ましい、
混載サービスを求める荷主もみられるが、現在のところ、物量がまとまらないので、松山地域の輸送業者では小口扱いを行っていない。一定のスペースを確保するという文字通りの定期便サービスではあるが、常時小口貨物の需要が少ない状況では難しいものの、今後輸入貨物を拡大していく上では設置が望まれる。
イ.夜間・休日荷役
スピードアップのためには、365日、24時間稼動態勢での貨物受け入れなどが望ましいとされる。
我が国の港湾では原則として、休日荷役を行なっていなかったが、阪神・淡路大震災以降、臨時措置として大港湾で休日荷役が行われている。労務上の調整が必要で、当面、平成8年度末までの措置とされている。
近隣では、大分港のほか、高知新港においても計画されている。また、下関港では毎日関釜フェリーが就航している関係で、年中無休体制を維持しており、愛媛県内企業においても韓国からの食料品の輸入等に活用されている。
日曜荷役のメリットは、日曜の前後に日数に余裕のある航路の場合、航路スケジュールを大幅に変えることなく、寄港する形で航路設定が可能なことにある。このため航路設定の自由度が高まる。
フルタイムの迅速な処理サービスが港湾機能を向上させ、国際競争に勝ち残るカギとなるが、松山港においてもこうした対応が必要であるか、検討を加える必要がある。

 

 

 

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